11" × 13" プロペラ仕様
ピッチ比 1.18:1,000~4,000 RPMにおける理論速度
概要
直径11インチ、ピッチ13インチのプロペラはピッチ比1.18となり、速度重視・高回転型の特性区分に入ります。直径はエンジントルクを推力に変換するディスク面積を決定し、ピッチはプロペラが1回転で理論上進む距離を設定します。1.5:1ギア比で2,500 RPM回転時、この組み合わせの理論速度(スリップなし)は17.8ノット、4,000 RPMでは28.5ノットに達します。実海域では船体の積載状態や船底の状態に応じて10〜20%のスリップにより、これらの数値は下がります。
プロペラ仕様
| 直径 | 11" |
|---|---|
| ピッチ | 13" |
| ピッチ比 | 1.18 |
RPMごとの理論速度
| RPM | 速度(スリップ0%) | 速度(スリップ15%) |
|---|---|---|
| 1,000 | 7.1 | 6.1 |
| 1,500 | 10.7 | 9.1 |
| 2,000 | 14.3 | 12.1 |
| 2,500 | 17.8 | 15.2 |
| 3,000 | 21.4 | 18.2 |
| 3,500 | 25.0 | 21.2 |
| 4,000 | 28.5 | 24.2 |
代表的な用途
11"×13"サイズは主に小型ランナバウト・アルミ製フィッシングボート・25〜75馬力のポンツーンに搭載されており、速度重視・高回転型のピッチ特性が滑走型の性能域と適合します。このクラスのボートは上記の速度チャートで通常17.8〜28.5ノットの間で巡航します。高回転・大ピッチの組み合わせは軽量滑走型船体や高性能フィッシングリグの特徴です。 実速度がWOT理論値28.5ノットを大幅に下回る場合、積載重量に対してオーバーピッチとなっており、スリップが15%超の列に近づきます。逆にエンジンのWOT回転数を超過する場合はアンダーピッチであるため、ピッチを1〜2インチ上げてください。
隣接サイズとの比較
直径を11"に固定してピッチを2インチ下げると最高速度は下がりますが、ホールショットが向上し積載性能が増すため、11"×11"は重積載のボートやファミリー乗船によく用いられます。ピッチを2インチ上げた11"×15"は加速力をある程度犠牲にする代わりに、同回転数で理論速度を約2.7ノット引き上げます。ピッチを13"に固定して直径を変えると推力面積が変化します。10"×13"は小排気量エンジンでも立ち上がりやすく、12"×13"はより強固なドライブラインを必要としますが負荷下での推力が増します。
サイジングに関する注記と前提条件
速度表はギア比1.5:1および標準推進式(ピッチ × RPM)÷(ギア比 × 1,215.2)を使用し、インチ/分をノットに換算しています。スリップ推定値はスリップ0%(理論値)と15%(実用巡航値)で大半のクリーンボトム滑走型船体を網羅します。排水型船体、汚損した船底、または曳航時にはスリップが高くなります。必ずエンジンメーカー推奨のWOT RPM範囲と照合してください。その範囲内に収まることがエンジンのルギングや過回転を防ぎ、長期的なエンジン寿命にとって最も重要な要素です。